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バルサラの破産確率とは?安全な取引に欠かせない破産リスク管理法

バルサラの破産確率とは?安全な取引に欠かせない破産リスク管理法

海外FX初心者

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FXトレードにおいて、破産は誰しもが避けたい最悪のシナリオです。しかし、バルサラの破産確率を知らずにトレードを続けていると、いつの間にか資金を全て失ってしまうかもしれません。

バルサラの破産確率とは、トレーダーが資金を失うリスクを具体的に把握するための指標です。本記事では、FX初心者向けに、バルサラの破産確率をどのように理解し、トレード戦略に活用するかを解説します。破産のリスクを理解し、より安全で戦略的なトレードをしましょう。

バルサラの破産確率は3つの数値から求められる

バルサラの破産確率とは

バルサラの破産確率とは、一定の条件下でトレードを繰り返した場合に、資金がゼロになる確率を指します。考案した数学者の名前がバルサラさんであったため「バルサラの破産確率」と呼ばれています。この確率は、勝率、リスクリワード比率、資金に対するリスク割合の3つの要素から算出されます。

トレードの勝率

勝率とは一定期間のトレードにおいて、利益を上げたトレードの割合を指します。例えば、10回のトレードのうち6回で利益を上げた場合、勝率は60%となります。

リスクリワード比率

リスクリワード比率とは、1回のトレードにおける損失許容額と期待利益額の比率です。例えば、1回のトレードで10,000円の損失を許容し、20,000円の利益を期待する場合、リスクリワード比率は1:2となります。

リスクリワード比率については以下の記事をご参照ください。

資金に対するリスク割合

資金に対するリスク割合(トレードあたりの投入資金の割合)とは、1回のトレードで使用する資金が、総資金に占める割合です。例えば、総資金が100万円の場合、1回のトレードで10万円の損失を許容すると、資金に対するリスク割合は10%となります。

バルサラの破産確率表を実際に使ってみる

バルサラの破産確率は、「勝率」「リスクリワード比率」「1回のトレードで資金に対してどれだけリスクを取るか(リスク割合)」という3つの要素から導き出されます。確率と聞くと、数式で求めるものだと思うかもしれませんが、実際のところバルサラの破産確率の計算式は非常に複雑で、数式を見ただけでは直感的に理解するのが難しい構造になっています。

バルサラの破産確率の計算式

破産確率(Q)を求めるのは、勝率をpリスクリワード比率をb、元本に対する資金比率をfとして次の式で算出

x=p×x(b+1)+(1-p)
xは、0<x<1の条件を満たす
Q=x(1+f)

これは数学者によって構築された理論であり、数式だけで全体像を掴むのは現実的ではありません。そのため、実際にはこの理論に基づいてあらかじめ計算された「破産確率の早見表」が使われるのが一般的です。

破産確率の分布表

バルサラの破産確率表1

上の表の赤と水色の色のついている%が破産確率です。ここでは、具体例をもとにその意味を見ていきましょう。

たとえば、総資金が100万円あり、1回のトレードで10万円の損失リスクを取るとします。つまりリスク割合は10%です。このとき、リスクリワード比率が0.5(損失10万円に対して利益は5万円)だとしましょう。

この条件で勝率が60%あったとしても、破産確率は100%になります。つまり、10回のうち4回以上負けると資金が尽きてしまう、極めて危険なトレードであることがわかります。勝率が高くても、リスクリワード比率が低すぎると資金が保てないことをこの例は示しています。

一方で、同じく10万円をリスクにして、20万円の利益を狙うリスクリワード比率2(1:2)のトレードではどうでしょう。こちらも、勝率が30%の場合は破産確率が100%となっており、やはり危険です。

しかし、勝率を50%まで上げると、破産確率は一気に0.8%まで低下します。この条件下では、よほど運が悪くない限り資金は減らず、むしろ継続的に利益を積み上げていけることを意味します。

このように、勝率とリスクリワード比率、リスク割合の3つがうまくかみ合って初めて、長期的に生き残れるトレードが成立します。破産確率の表は、その判断を数値的に裏付ける強力なツールです。

リスク許容度の見方

勝率とリスクリワード比率がともに高い場合、リスク割合を高くすれば高い利益も見込めます。勝率は低いがリスクリワード比率が高い場合、リスク割合を低めにしなければ破産確率が高くなります。

このように、自分の手法(勝率とリスクリワード比率)が許容できるリスク割合の限度をリスク許容度といいます。

具体的に見てみます。まずは先ほどと同じリスク割合10%の表です。

バルサラの破産確率表2

リスク割合10%、勝率30%でリスクリワード3のトレードの破産確率は27.7%です。

では、リスク割合20%、つまり総資金が100万円の場合、1回のトレードで20万円の損失を許容するトレードではどうでしょう。

バルサラの破産確率表3

勝率30%でリスクリワード3の場合を見ると、破産確率52.6%となっています。このトレードでは、半分以上の確率で破産することになるので、かなり分の悪いトレードとなります。勝率を上げるかリスクリワード比率を下げるかして、破産確率を下げる必要があるでしょう。

リスク割合が2%、総資金が100万円の場合、1回のトレードで2万円の損失を許容するトレードではどうでしょう。

バルサラの破産確率表4

勝率30%でリスクリワード3の場合、破産確率0.2%です。ほぼ破産することはない安全なトレードと言えます。

勝率、リスクリワード比率、リスク割合の掛け合わせで、自分がどのくらいの破産確率(全資金を失う確率)を受け入れるのか、バルサラの破産確率表で自分のリスク許容度がわかります

破産確率の分布表はどう活用する?

破産確率が高いと判断された場合は、勝率・リスクリワード比率・資金に対するリスク割合のいずれか、あるいは複数を見直す必要があります。

リスク割合が高いということは、それだけ利益も多く見込めます。総資金100万円、リスク割合1:3の場合、リスク割合10%では30万円の利益が見込まれるのに対し、リスク割合20%では利益60万円が見込まれることになります。

リスク割合が高ければ、それだけ1回のトレードで得られる利益も大きくなります。たとえば総資金が100万円で、リスクリワード比率が1:3のトレードを行うとしましょう。リスク割合を10%に設定すれば1回の利益は30万円に、20%なら60万円の利益が見込めます。

しかし、リスク割合が大きくなるほど、連敗したときの資金減少も急激になり、破産のリスクは一気に高まります。このような場合には、リスクリワード比率や勝率を引き上げなければ、資金は長く保ちません。

反対に、リスク割合を抑えれば、たとえ勝率やリスクリワード比率が低くても破産の確率は小さくなります。安全性は増しますが、その分大きなリターンは期待できず、典型的なローリスク・ローリターンのスタイルとなります。

たとえば、「勝率は高いけれど、利益幅が小さい」ような手法を使っている場合は、リスク割合を小さく設定するのが合理的です。逆に、「勝率は低くても一撃のリターンを重視したい」というスタイルなら、エントリーポイントはリスクリワード比率の高い場面に絞り込む必要があります。

このように、バルサラの破産確率表を活用すれば、自分のトレード手法のどこにリスクが集中しているのかが明確になり、改善すべきポイントが見えてきます。

さらに、取引頻度が高いスキャルピングやデイトレードのようなスタイルでは、リスクリワードの調整だけでなく「取引コストの最小化」も非常に重要です。余計な手数料が積み重なると、いくら戦略が優れていても利益を圧迫してしまいます。

そういったコストを抑えたいトレーダーには、ThreeTrader(スリートレーダー)がおすすめです。業界でも屈指の低水準である往復4ドルの取引手数料を実現しており、トレードコストの削減に大きく貢献します。効率的なリスク管理と利益最大化の両立を目指すなら、こうしたブローカー選びも戦略の一部として取り入れるべきでしょう。

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バルサラの破産確率を活用してリスクリワードを改善する

バルサラの破産確率を活用したトレード戦略

バルサラの破産確率表は、自分のトレードの改善点を見つけたり、トレード戦略に活かすこともできます。

たとえば、FXトレードの初心者が色々な手法をリアルトレードで試す場合、勝率が安定するまでは、できる限り破産確率を低くすべきです。リスク割合を2%以下とするのがよいでしょう。

反対に、自分の手法の勝率を把握しているトレード上級者は、バルサラの破産確率表を使ってリスク割合とリスクリワード比率を調整すれば、利益の最大化が狙えます。

自分のトレードデータを分析する

バルサラの破産確率をトレード戦略に活用するには、「トレードの記録をつける」「勝率とリスクリワード比率を改善する」「資金管理を徹底する」この3点が重要です。

トレードの記録をつける

まずは、自分のトレードにおける勝率を正確に把握することから始めましょう。そのためには、日々のトレード記録をきちんと残すことが欠かせません。

MetaTrader4(MT4)やMetaTrader5(MT5)といったプラットフォームでは、取引履歴のダウンロードが可能で、勝率や連勝数、連敗数などを自動で算出してくれます。これらのデータをExcelやGoogleスプレッドシートにまとめていくだけでも、十分に有効なトレード記録になります。

リアル口座での取引では、十分な件数をこなすまでに時間がかかると感じる方もいるかもしれません。その場合は、練習用ソフトを使ったり、過去チャートを用いて検証するのも有効です。MT4やMT5には、過去検証に役立つインジケーターやスクリプトが豊富に揃っているため、トレード精度を高める学習ツールとしても活用できます。

ただし注意点として、MT4やMT5ではリスクリワード比率まで算出してくれません。たとえば「直近高値までを利確目標とした場合、何pips取れるか」「直近安値まで損切りを置いた場合、どれだけ失うか」といった情報は、チャートを実際に目で確認しながら手作業で記録する必要があります。

勝率とリスクリワード比率の改善を検討する

トレード記録から勝率とリスクリワード比率が算出できたら、リスク割合を変えながら破産確率を確認します。

バルサラの破産確率表5

破産確率、すなわちリスク許容度は1%以下が望ましいと言われます。こちらの表を参照し、自分がどのくらいのリスクを許容できるか、勝率からリスクリワード比率やリスク割りを割り出してみましょう。

資金管理を見直す

資金管理とは、広い意味ではリスクリワード比率や勝率を含むトレード全体の設計を指しますが、エントリーにおいては特に「リスク割合に応じたロット数の調整」が中心となります。これは、1回のトレードでどれだけの資金をリスクに晒すかを具体的な数値で管理することを意味します。

勝率、リスクリワード比率、そしてリスク割合が明確に定まっていれば、エントリー時の適切なロット数は自動的に決まります。逆に言えば、これらが曖昧なままだと、感情や勘に頼った危険なトレードになりがちです。

たとえば、勝率30%以上の手法を用い、資金100万円でリスク割合を2%に設定する場合、1トレードあたりの許容損失は2万円になります。この条件で、リスクリワード比率を2以上に保てていれば、バルサラの破産確率理論によって、破産のリスクは0.2%と極めて低く抑えられます。

バルサラの破産確率表6

もう一つ例を挙げてみましょう。たとえば、ドル円を145円で売り、損切りを146円(100pips)、利確を142円(300pips)に設定すると、リスクリワード比率は1:3になります。これにより、1回の損失に対して3倍の利益を狙うトレードが成立します。

このとき、1ロット(=10万通貨)でポジションを取れば、ドル円が1円動くごとに損益は約14万5千円変動します。つまり、損切り幅の1円であれば約14万5千円のリスクとなり、資金100万円のうち実に14.5%を一度に失うリスクを負うことになります。これはリスク管理として非常に危険です。

もし、1回あたりの許容リスクを資金の2%(=2万円)に設定している場合、このトレードで許される損失額は2万円です。1円(100pips)で2万円以内に収めるには、ポジションサイズを0.13ロット程度に抑える必要があります。

このように、リスクリワード比率だけでなく、資金に対するリスク割合をもとにロット数を調整することで、長期的に安定したトレードが可能になります。相場分析だけでなく、こうしたロジックに基づく資金管理こそが、トレーダーとして生き残るための土台です。

自身のトレード戦略に反映する

バルサラの破産確率で、自身のリスクリワード比率を設定すると、自分の狙う利確に対する損切りラインの設定、エントリー判断ができます。

たとえば、リスクリワード比率を1:3に設定して、Wボトムの形状を根拠に買いエントリーを検討するケースを考えましょう。一般的に、Wボトムの安値の少し下に損切りラインを置くのがセオリーです。そして、その損切り幅の3倍の位置に利確目標を設定することで、1:3のリスクリワードが成立します。

ここで重要なのは、自分の手法の勝率とリスクリワード比率が、資金管理の観点から見て破産リスクの低い水準にあるかどうかです。バルサラの破産確率を活用すれば、「このエントリー条件でトレードを継続すれば、長期的に資金を守れるか」を客観的に判断できます。

つまり、リスクリワード比率と勝率のバランスから逆算することで、そのトレードが自分のルールに合致しているかをチェックできるのです。相場の形やラインに頼るだけでなく、統計的な根拠を持ってエントリーを見極めることが、安定したトレードにつながります。

バルサラの破産確率を理解して取引の安全性を上げよう

バルサラの破産確率は、トレードを長期的に続けていくために欠かせない重要な指標です。一般的には資金管理の一部と捉えられがちですが、実際にはそれ以上の役割を果たします。リスクリワード比率や勝率の設定、そしてエントリー・利確・損切りといったすべての判断に関わる、トレードの土台となる考え方なのです。

この破産確率を意識しながらトレードを組み立てれば、資金を失うリスクを抑えながら、安定して相場に居続けることができます。継続的に「破産確率の低いトレード」を積み重ねることが、最終的に生き残り、勝ち残るための鍵になります。

バルサラの破産確率を正しく理解し自分の手法に応用すること、それは単なる数字の管理ではなく、勝ち組トレーダーとしての視点と判断力を養うことにつながります。感情や直感に頼るのではなく、統計的な根拠に基づいたトレードを実践していきましょう。

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筆者:FXplus編集部

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