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MQL5マーケットとは、MT4 / MT5を開発したMetaQuotes社が運営するEAやインジケーター等を販売・配布するマーケットプレイスです。MQL5マーケットで扱われるサービスには他に、シグナル配信やVPS、さらにはトレーダーの交流フォーラムなど、FX取引に関する幅広い内容が含まれています。
MQL5マーケットでEAやインジケーターを入手した場合、同じアカウントで紐付けたMT4 / MT5に自動的にダウンロード・インストールすることが可能です。インストール作業を行わずに、すぐにEAやインジケーターを使える点は、MQL5マーケットを利用する大きなメリットでしょう。
この記事では、MQL5マーケットの使い方や利用時の注意点などを、分かりやすく解説します。MT4 / MT5でトレードをするだけでなく、MetaQuotes社のさまざまなサービスの利用に興味のある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

この記事の目次
MQL5マーケットとは?主な提供サービス一覧
MQL5マーケットとは、MetaQuotes社が運営するマーケットプレイスです。世界中のトレーダーやプログラマーによって制作された自動売買システム(EA)やカスタムインジケーターが出品されており、購入や入手することが可能です。
MQL5マーケットで扱われている商品は、EAやインジケーターだけではありません。MT4 / MT5での取引に関連する、幅広いサービスやコンテンツが提供されています。
MQL5マーケットで提供されている主なサービス
サービス | 概要 |
プログラムマーケット | EAやインジケーターなどを購入できる |
取引シグナル | シグナル(コピートレード)を利用できる |
MetaTrader VPS | 最小で1ヶ月10ドルからVPSを利用できる |
フリーランス | EAやインジケーターをプログラマーに発注し開発依頼できる |
トレーダーフォーラム | トレーダーやプログラマー同士が交流できる掲示板 |
ライブラリ | プログラミング言語(MQL4 / MQL5)のソースコード集など学習コンテンツ |
プログラムマーケット |
EAやインジケーターなどを購入できる |
取引シグナル |
シグナル(コピートレード)を利用できる |
MetaTrader VPS |
最小で1ヶ月10ドルからVPSを利用できる |
フリーランス |
EAやインジケーターをプログラマーに 発注し開発依頼できる |
トレーダーフォーラム |
トレーダーやプログラマー同士が 交流できる掲示板 |
ライブラリ |
プログラミング言語(MQL4 / MQL5)の ソースコード集など学習コンテンツ |
主要なサービスとしては、EAやインジケーターなどを購入可能なプログラムマーケットですが、取引シグナルやVPSなどのFX取引に役立つさまざまなサービスが提供されています。
さらに、開発者として商品を提供したり、MQL4 / MQL5のプログラミング言語を学習したりすることも可能です。
海外FXブローカーの多くがMT4 / MT5に対応しているため、海外FXを利用するトレーダーなら、MQL5マーケットは使い方を知っておいて損のないサービスといえるでしょう。
VPSとは、仮想化技術によって分割されたサーバーを個別に利用できるサービスです。FX取引では、VPSにMT4 / MT5をインストールし、自宅のパソコンを使用せずに24時間休みなく自動売買(EA)を行うためなどに利用されます。
MQL5マーケットを利用するメリット
MQL5マーケットの大きな魅力は、EAやインジケーター、シグナルの取扱数が業界トップクラスである点にあります。豊富な選択肢の中から、自身のトレードスタイルや戦略に最適なツールを見つけ、効果的に活用することができるでしょう。
ここからは、MQL5マーケットを利用するメリットを解説していきます。
3万件以上の中からEA・インジケーターを選べる
MQL5マーケットのメインコンテンツというべきものが、EAやインジケーターの配布・販売です。MQL5マーケットでは、合計で3万件を超える豊富なEA・インジケーターが揃っています。
以下は、2025年7月時点でのMQL5マーケットで入手可能なEA・インジケーターの数です。
MQL5マーケットで入手可能なEA・インジケーターの数
プログラム | MT5用 | MT4用 |
EA(無料) | 753件 | 873件 |
EA(有料) | 6,480件 | 7,588件 |
インジケーター(無料) | 2,141件 | 2,413件 |
インジケーター(有料) | 5,174件 | 8,330件 |
EA(無料) | |
MT5用 | 753件 |
MT4用 | 873件 |
EA(有料) | |
MT5用 | 6,480件 |
MT4用 | 7,588件 |
インジケーター(無料) | |
MT5用 | 2,141件 |
MT4用 | 2,413件 |
インジケーター(有料) | |
MT5用 | 5,174件 |
MT4用 | 8,330件 |
EA・インジケーターのマーケットプレイスとしては、GogoJungle(ゴゴジャン)なども有名です。しかし、登録されているEAの総数は4,300件ほど(2025年7月時点)であり、商品件数の多さではMQL5マーケットのほうが遥かに大規模だといえるでしょう。
無料デモやレンタル機能が利用できる
MQL5マーケットで有料販売されているEAやインジケータの中には、「無料デモ」や「レンタル機能」が利用できるものがあります。
例えば有料EAの無料デモでは、購入前に自分自身でバックテストを行うことが可能です。無料デモ版は、ストラテジーテスター内でのみ利用でき、実際のチャートで稼働させることはできませんが、事前に動作を確認できることはメリットといえます。
またレンタル機能では、出品者によって期間ごとに段階的な価格設定がされており、購入するよりも安い値段でプログラムを試用できます。購入するよりも割高にはなりますが、高価なEAを試したい場合などに便利です。
MT4 / MT5に紐付けて自動的にインストール可能
MQL5マーケットでアカウント登録した場合、MQL5マーケットのホームページだけでなく、MT4 / MT5からログインすることもできます。
同じアカウントでMQL5マーケットとMT4 / MT5を紐づけることで、購入したEAやインジケーターをMT4 / MT5に自動的にインストールすることが可能です。複数のMT4 / MT5を使用している場合でも、簡単な作業でEAやインジケーターをインストールできます。
シグナル(コピートレード)を利用できる
MQL5マーケットでは、取引シグナルが提供されています。シグナルトレード(またはコピートレード)とは、他者のトレードをコピーして資金を運用する方法で、優れた成績のトレーダーをコピーできれば、初心者でも利益を出せる可能性があります。
MQL5マーケットのシグナルには、以下のようなメリットがあります。
MQL5シグナルのメリット
- 2,100以上の戦略から選択可能(2025年7月時点)
- MT4 / MT5に対応した海外FXブローカーであればどこでも利用できる
- 他者にトレードを任せるため、忙しい人でもFXで利益を上げるチャンスがある
登録されている戦略の多さは、海外FXで利用できるコピートレード系サービスの中でも随一といえるでしょう。
MQL5マーケットのシグナルは「月額制」となっています。シグナルをフォローした場合、勝ち負けに関わらず月額利用料が発生する点は、あらかじめ把握したい注意点です。
一方で、海外FXブローカーが提供しているコピートレードサービスの多くは「成功報酬制」となっており、利益が出た場合に手数料が発生します。気軽にコピートレードを始めてみたい場合は、ブローカーが提供するコピートレードを検討しても良いでしょう。
MQL5マーケット利用時のデメリット・注意点
MT4 / MT5ユーザーにとって利便性の高いサービスを提供しているMQL5マーケットですが、利用する際には把握しておきたいデメリット・注意点もあります。
利用にはユーザー登録が必要
MQL5マーケットでEAやインジケーターを入手するには、事前にユーザー登録が必要です。
ただし、登録はメールアドレスなどの情報で行えるほか、Googleアカウントでログインすることも可能なので、難しい手続きは必要ありません。
EA・インジケーターの説明は基本的に英語
MQL5マーケットは日本語対応されており、サイトの大部分は日本語表示が可能です。
しかし、制作者自身が行っているEAやインジケーターの説明文や、他ユーザーからのレビューなどは基本的に英語で書かれています。
近年ではウェブサイトの自動翻訳が進化しており、英文でも問題なく日本語訳して読めますが、場合によってはニュアンスが伝わりにくいことがあります。
MQL5マーケットは日本語表示に対応していますが、日本語設定の場合、英文表示の箇所ではブラウザの自動翻訳機能が適用されないことがあります。そうした場合は、あえて英語表示に切り替えることで、ページ全体を日本語訳できます。
商品の絞り込み機能に弱点あり
MQL5マーケットの大きな魅力は、膨大ともいえるEAやインジケーターを入手可能な点にあります。しかし、商品点数の多さに対して、検索や絞り込み機能は充実しているとは言い難い面があり、好みのEAやインジケーターを探すまでに時間がかかるかも知れません。
「手早くEAを見つけて使いたい」のように考える方は、GogoJungleなどの検索機能が充実したマーケットプレイスの利用も検討してはいかがでしょうか。
MQL5マーケットでEA・インジケーターを入手してみよう
ここからは、MQL5マーケットでEAやインジケーターを探す方法を解説します。MQL5マーケットでは、価格や種類などからEA・インジケーターを絞り込むことが可能です。
MQL5公式サイトを開く
まずはMQL5公式サイトを開き、上部のメニューから「マーケット」を選択します。
タイプや価格から絞り込む
マーケットのページが開いたら、左側のメニューから探したいプログラムを選択しましょう。
例えばMT5用のEAを探したい場合は、下の画像のように「MetaTrader 5」内にある「エキスパート」を選択します。
選択すると、以下のようにEAが一覧表示されますので、検索結果の上部、または左側にある以下の項目を使用し、さらにEAを絞り込みます。
MQL5マーケットでは、以下の方法でEAを絞り込めます。
EAの絞り込み方法
- キーワード
- 「人気・最新・無料・有料」で並べ替え
- エキスパートアドバイザータイプ
- 価格
- レビューの星の数(星4つ以上)
- レビューあり
- レンタル可能
上記のうち、「エキスパートアドバイザータイプ」では、EAのトレードスタイルや特徴を選択できます。スキャルピングやトレンドなどのほか、マーチンゲールやグリッドなどのタイプが絞り込み可能です。
EAの詳しいトレードスタイルは、各EAのページで制作者が解説している場合が多いです。制作者の解説では、推奨するブローカーの条件や取引銘柄についても詳しく書かれていることがあるので、重要な判断材料になります。
MT4 / MT5に反映させる
EA・インジケーターをMT4 / MT5に反映させるには、事前にアカウント登録を行い、お使いのMT4 / MT5からMQL5マーケットのアカウントにログインしておく必要があります。
今回はMT5用の無料EAを例に、MT5へEAを反映させる方法を見ていきましょう。
使いたいEAが決まったら、画面左にある「ダウンロード」を選択します。有料EAの場合は金額が書かれたボタンになるので、選択した上で購入手続きを行います。
MT5の有無を問われるので、「はい、私はMetaTrader 5を持っています」を選択します。
確認のポップアップウィンドウが表示されるので、「MetaTrader 5 Client Terminalを開く」を選択します。
EAはMT5に自動的に追加されます。
EAの場合は、「エキスパートアドバイザ(EA)」内に「Market」フォルダが作成され、その中にダウンロードしたEAが格納されます。
インジケーターを入手した場合は、「指標」内に同じく「Market」フォルダが作成され、その中に格納されます。
無料EAを試してみよう
MQL5マーケットでは、有料EAはもちろん、無料EAの品揃えも豊富です。「自動売買に興味があるけど、不安も感じる...」という方は、海外FXのデモ口座などで無料EAを稼働させれば、損失リスクが一切ない状態で自動売買に挑戦できます。
EAの稼働方法については、当サイト(FXplus)の別記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
自動売買(EA)におすすめの海外FX業者
多くの海外FXがMT4 / MT5に対応しているため、EAによる自動売買も問題なく行えます。中でもおすすめは、XS.com(エックスエス)と、XMTrading(エックスエム)です。
XS.comは、機関投資家等にトレードインフラを提供するブローカーとして2010年に設立されました。低スプレッドや優れた約定力に魅力があり、自動売買を行いやすいトレード環境となっています。
さらにXS.comでは、2025年6月3日から5,000円の口座開設ボーナスを提供しています。ぜひこの機会に、XS.comの取引環境をご体験下さい。
XMでは、「1,000ドル以上の残高と5ロット以上の取引」という条件を毎月満たすことで、自動売買に欠かせないVPSを無料利用できます。
さらにXMでは、当サイト(FXplus)から新規口座開設して頂いたユーザーに、15,000円の口座開設ボーナスと、ゴールドステータスを付与する特別キャンペーンを実施中です。XMは、初心者から経験者まで利用しやすい海外FXブローカーでしょう。
MQL5マーケットでアカウント登録する方法
MQL5マーケットのサービスを利用するには、アカウント登録が必要です。ここからは、新規アカウントの登録方法や、MT4 / MT5からMQL5のアカウントにログインする方法を解説します。
新規アカウントの登録方法
MQL5マーケットでアカウント登録するには、MQL5公式サイトを開き、右上にある「アカウント作成」を選択します。
以下のように登録画面が開きます。
アカウント登録時の入力項目
1ログインID | ログインIDを設定し入力(ラテン文字・数字・アンダーバー・ピリオドを使用可能) |
---|---|
2メールアドレス | メールアドレスを入力 |
IDとメールアドレスを入力したら、「登録」を選択しましょう。Googleアカウントでログインすることも可能です。
登録すると、MQL5マーケットからログインパスワードと、認証用のリンクが記載されたメールが届きます。リンクを開いてメールアドレスの認証を完了し、ログインパスワードは大切に保管して下さい。
MT4 / MT5からのログイン方法
MQL5マーケットに登録したら、IDとパスワードを使ってMT4 / MT5からMQL5アカウントへログインできるようになります。
ログインするには、お使いのMT4 / MT5を開き、右上の人物マークをクリックして、以下のようなログインウィンドウを表示させます。
作成したログインIDと、メールで送られてきたパスワードを入力し、「ログイン」をクリックしましょう。
MQL5マーケットで戦略にあったサービスを使いこなそう
MQL5マーケットは、MT4 / MT5で使用するEAやインジケーターのための世界最大級のマーケットプレイスです。豊富な出品点数の中から、戦略や相場状況に応じたプログラムを選択できるでしょう。
EAには、自分が取引しなくても利益を出せる可能性がありますが、本格的な運用には、パラメーター設定やVPSの導入など、一定の知識が求められます。初心者の方は、まずはデモ口座からEAの取引に慣れていってはいかがでしょうか。
MQL5マーケットで扱われる商品やサービスには、取引シグナルやVPSのほか、プログラマーのための学習コンテンツやフォーラムなどもあります。トレードの幅を広げたい方は、ぜひMQL5マーケットの活用を考えてみて下さい。
編集部の
コメント
購入したEAやインジケーターをダウンロードできるPCの数には制限があるため、注意しましょう。MQL5マーケットでは、1つのPCやVPSにダウンロードした回数を「アクティベーション数」としてカウントし、規定の回数に達するまでダウンロードできます。