ナンピンとは、相場の逆行時にポジションを追加していく投資手法のことです。売りポジションの場合は買い下がり、買いポジションの場合は売り上がりと呼ばれることもあります。
ナンピンを行う目的は、損益分岐点となる平均取得価格を引き上げる、もしくは引き下げることです。そうすることで、相場が逆行から思惑通りの方向に戻ったときに、最初にポジションを建てたときよりも有利なレートを損益分岐点とすることができます。
例えば、ドル円が1ドル=105円のときに1万通貨の買いポジションを持ち、レートが下降した際に100円と95円でそれぞれ1万通貨の買いポジションを追加したとします。この場合、合計3万通貨のポジションの平均取得価格は100円となり、最初のポジションである105円よりも現在レートに近い位置が損益分岐点になります。
ナンピンは、相場格言で「下手なナンピン、すかんぴん」といわれるように、一般的には良策ではないとされています。その理由は、ナンピンは大きな損失を出すリスクが高いからです。確かに損益分岐点を有利なレートに移動させるメリットはありますが、それが利益となるのは相場が思惑通りの方向に戻った場合に限られます。逆に、相場の逆行が続けば、損失が拡大する一方となってしまいます。無限の資金量があればナンピンを繰り返してレートが戻るのを待つことができますが、限られた資金の場合は資金が全てなくなってしまうこともあります。
ナンピンと、マーチンゲール(取引数量を倍々にしていく手法)を組み合わせると、損益分岐点をさらに現在レートに近づける効果が得られ、「負けづらい」取引を行うことができます。しかし、負けるときには含み損が倍々に膨れ上がった状態で損切りしなければなりません。いわゆる「コツコツドカン」の、大きな痛手を被る可能性が高い手法だといえます。
読み方
なんぴん
同意語
買い下がり、売り上がり