コンセンサスとは、市場参加者の大勢による見方や、市場参加者による予想の平均値のことです。経済ニュースなどで「市場のコンセンサスは~」と用いられるように、市場がおおむねどう見ているかという内容を指します。
このコンセンサスは実体がなく、とても曖昧な存在です。市場に決定的な影響力を持つ人がいるわけではなく、専門家やアナリストなどが発する意見に同じものが多く見られると、それが市場のコンセンサスと見なされることも多々あります。
全般的にコンセンサスは「無難な見方」であることが多く、ある意味ではそれがベンチマークとなります。そのため、コンセンサスと違った見方をするのは投資のチャンスであると捉える考え方もあります。特にこの考え方は逆張りを好む投資家にとって重要なもので、市場のコンセンサスに反する投資行動をとることにより、いずれコンセンサスが変化して自分が先行してとった投資行動に同調するような流れになると、大きな利益を手にすることができます。
市場のコンセンサスに反する結果が大相場を生み出した事例に、2016年の米国大統領選挙があります。泡沫候補のように扱われていたトランプ氏が優勢であると伝えられられると、米ドルや株は大きく売り込まれました。これはヒラリー氏が大統領選挙に勝つだろうというコンセンサスが裏切られたためです。しかし、実際にトランプ氏が大統領になると今度は強いドル高と株高が起きました。市場のコンセンサスがあまりにもトランプ氏当選から遠い立ち位置にあったことによるギャップが、相場に影響を及ぼす典型例となりました。
読み方
こんせんさす