低位株とは、株価の水準が低い銘柄のことです。どの価格以下が「低位」に当たるかという明確な定義はなく、その時の相場全体の水準によって変わりますが、例えば「株価300円以下」といった決め方もあれば、「東証一部上場銘柄の株価ランキング下位20%」といったルールベースで決める場合もあります。それに対して株価の水準が高い銘柄を「値がさ株」と呼びます。
低位株は、あくまでも株価の水準を形容する用語であり、「低位」には「割安」という意味は含まれていない点に注意が必要です。
低位株は、見かけ上は少額に見える株価の変動であっても、「率」で見た値動きは大きくなります。例えば株価100円の銘柄を購入し、10円上昇すれば上昇率は10%です。一方、株価1,000円の銘柄が10円上昇しても、上昇率は1%に過ぎません。低位株はもし上昇すれば大きな利益を上げることができる半面、不人気ゆえの低株価であり、景気縮小や経済ショックの際にはとことん売り込まれるケースが多くあります。景気回復期には急上昇することもあるといはいえ、この点には注意が必要です。
低位株は、業績不振や財務の安定性に欠ける、鉄鋼や化学などの成熟産業に属し成長性に欠けるといった理由で比較的投資家の注目を集めない株式や、発行済み株式数が多い大型株に多いとされます。株価が100円を下回ると「超低位株」や「ボロ株」などと呼ばれることもあります。
景気サイクルで見ると、通常は株式相場が上昇トレンド入りした際に、まず値がさ株が上昇します。一通り上がったところで「循環物色」「業績相場」にフェーズが移行し、低業績を脱してきた低位株に資金がシフトしていくという展開がよく見られます。また、低位株は少ない資金で購入でき、上手くいけば値幅が取りやすいため、短期の個人投資家(デイトレーダー)に好まれたり、投機筋に「仕手株」として利用されたりすることもあります。
読み方
ていいかぶ
対義語
値がさ株