移動平均線とは、一定期間の終値から平均値を算出し、その平均値をつないでグラフ化したテクニカル指標です。これにより、相場のトレンドの方向性や、強弱を読み取ることができます。英語での表記は「Moving Average」で、その頭文字を取ってMAと呼ばれることもあります。
移動平均線は、その傾きがトレンドの方向性を示唆します。上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドといった具合です。また、ローソク足との位置関係や、期間などの設定の異なる移動平均線同士の交差から、売買タイミングを察知することもできます。
短期の移動平均線と長期の移動平均線が交差すると、売買のサインとみなされます。短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けた場合は、直近の価格が上昇に転じたことを意味し、ゴールデンクロスと呼ばれる買いサインとなります。反対に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けた場合、直近の価格が下降に転じたことを意味し、デッドクロスと呼ばれる売りサインとなります。
移動平均線にはいくつかの種類があり、終値の平均の算出方法が異なります。一定期間の終値から単純に算出するものを単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)、古いレートになるにつれて比重を大幅に(指数関数的に)減少させるものを指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)、古いレートになるにつれて比重を一定の比率で(直線的に)減少させるものを線形加重移動平均線(LWMA:Linear Weighted Moving Average)と呼びます。
新しい価格の影響度が大きく反映されるのは、EMA>WMA>SMAの順です。これはトレンドの転換を察知する早さの順番であるともいえます。同じ移動平均線でも、計算方法によって差異が現れるということです。なお、移動平均線には、この他にもバリエーションがありますが、一般的にはここで紹介した3種類が王道的な存在です。
読み方
いどうへいきんせん
同意語
MA