リレー取引とは、仮想通貨(暗号資産)における取引方法の一つで、トランザクション(取引)が取引相手である受取人だけではなくブロックチェーンネットワーク上の全ての人に送られる形式のことです。
仮想通貨のネットワークは管理者不在のP2Pの技術を用いており、トランザクションの情報はネットワークに参加をする人全員に送られます。情報は、仮想通貨の送信者から一括で全ての参加者に送信されるのではなく、送信者から別の参加者へバケツリレーのように順送りによる受け渡しで送信されていきます。この順送りによる受け渡しがリレーの構造であることからリレー取引と呼ばれます。
仮想通貨の技術として採用されるP2Pには3つの種類があります。参加者(ノード)同士が情報を共有するピュアP2P、参加者の検索や情報管理をサーバーで行いデータの共有は参加者同士で行うハイブリッドP2P、優れた処理および通信能力を持つ参加者が選ばれ情報管理を行うスーパーノード型P2Pです。ピュアP2Pは多くの仮想通貨が採用する形式であり、スーパーノード型P2Pにはネム(XEM)があります。
オフライン下でネットワークに接続されていない状態であった場合、一時的に受け取れなかった情報はオンラインになった後にまとめて受け取ることができます。そのため、仮想通貨のリレー取引においてトランザクションを受取人だけに送ることや、送信経路を指定することはできません。
中央サーバーなどを用意する中央集権的な仕組みと比べると、リレー取引には透明性や信頼性部分でのメリットがあります。中央サーバーなどの管理者が存在する場合には、トランザクション情報の改ざんやサーバーダウンによる取引の停止、データの消失などの問題があります。しかし、仮想通貨のリレー取引では情報は参加者に共有されるため、一箇所のデータが破損した場合でもデータが消えることはなくサービス全体が停止する心配もありません。逆にトランザクション情報が参加者に共有されていることから一部の情報だけを書き換えても有効とならず、無数に広がる共有された情報を半数以上の書き換える必要があり、物理的にも不正な改ざんを行いにくいといった特徴も持ちます。さらに中央管理を行うためのデータサーバーも用意する必要がないためコスト的なメリットもあります。
読み方
りれーとりひき