トランザクション展性
2018.06.14
トランザクション展性とは、トラクザクションハッシュを取引者ではない第三者が自由に書き換えることができてしまう脆弱性のことを指します。
展性とは、もともと金属などの物質を叩くと壊れることなく延びるという性質のことです。
ビットコインのトランザクションは「インプット」「アウトプット」「その他」のデータによって構成されています。
アウトプットを行う時には秘密鍵による電子署名が必要となりますので、改ざんをすることは不可能です。しかし、秘密鍵による電子署名はそのままに、その他の部分を書き換えてしまうという行為は可能となります。
トランザクションの論理的な意味を変えずにトランザクションの一部を変更してしまうという攻撃のことをトランザクション展性と呼びます。
ビットコインが持つ脆弱性のうちの1つであり、この攻撃をされると二重支払いのような現象が起こってしまいます。マウントゴックス社がこの攻撃を受けたと発表し、有名になりました。この問題を解決する1つの案が、Segwitという実装です。
読み方
トランザクションテンセイ・とらんざくしょんてんせい
同意語