特別引き出し権
2018.06.08
特別引き出し権はSDRと呼ばれ、「Special Drawing Rights」の略語で、国際通貨基金(IMF)に加盟する国が持つ「特別引き出し権」のことを指す言葉です。
出資比率に応じ加盟国に割り当てられる仮想通貨で、もし通貨危機などで加盟国が外貨不足に陥った場合に、特別引き出し権と引き換えに他の加盟国から外貨を受け取れる仕組みになっています。
IMFは支援融資を特別引き出し権建てで実施しています。金と米ドルは主な外貨準備資産としての役割を果たしていましたが、世界貿易の拡大などにより、1969年に補完手段として設けられました。
特別引き出し権全体の規模はおよそ3000億ドル程度(約37兆円)で、通貨バスケットは米ドル・ユーロ・英ポンド・円の4通貨で構成されていましたが、2015年11月30日の理事会で新たな組入通貨として中国人民元も採用されました。
読み方
トクベツヒキダシケン・とくべつひきだしけん
同意語