海外FX初心者

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FX市場で勝ち続けるためには、相場の動きを的確に読み取る力が必要です。そのためにトレンドを読むことが重要ですが、それが難しいという方が多いでしょう。
そこで、初心者にも扱いやすい分析ツール「フォースインデックス」を紹介します。この指標は、価格の変化と出来高を組み合わせた指標で、トレンドの勢いや転換点を視覚的に捉え、相場の動きを正確に読み取ることができます。
フォースインデックスを使うことで、あなたのトレードの精度は格段に向上するはずです。フォースインデックスで、市場を勝ち抜くトレーダーを目指しましょう。

この記事の目次
フォースインデックスの基礎知識
フォースインデックスとは、価格の変動と出来高を組み合わせて算出されるテクニカル指標です。これにより、現在の相場にどれほどの勢い(モメンタム)があるのかを測定し、把握することができます。
フォースインデックスを使用することで、主にトレンドの強さを判断したり、取引のエントリーポイントを見極めたりすることに役立てることが可能です。
まずは、フォースインデックスの基本的な概要と特徴を解説します。
フォースインデックスとは?
フォースインデックス(ForceIndex)は、世界屈指のテクニカル分析の専門家アレキサンダー・エルダー博士によって開発されたテクニカル指標です。
別名「勢力指数」とも言い、価格変動の方向、価格変動の程度、出来高を組み合わせ、トレンドの方向性と勢い(強さ)、強弱の変化を分析することができます。
フォースインデックスは、「出来高(Volume)×(当日終値−前日終値)」という計算式で算出されます。
フォースインデックスの特徴
フォースインデックスは、次のような特徴があります。
フォースインデックスの特徴
- 見た目でトレンドの方向性が確認できる
- トレンドの勢い(強さ)が測定できる
- 転換点が予測できる
- ダマシが少ない
フォースインデックスは見た目でトレンドの方向性や勢いが把握できます。
基準線(0.000で表示されます)よりフォースインデックスのラインが上にあれば買い勢力が強く、下にあれば売り勢力が強い状態であり、さらにその基準線からどれだけ離れているかで勢いを判断できます。
また、価格とフォースインデックスの動きの乖離(ダイバージェンス)により、相場の転換を予測することが可能です。
フォースインデックスは出来高をベースとするため、より正確に市場の動きを反映し、結果としてダマシが少なくなります。
出来高とは、特定の期間中に成立した「取引量」のことを指します。FXでは市場全体の正確な出来高を確認することが難しいため、株取引のように出来高だけを用いた相場分析はできません。しかし、各FX業者のFX口座全体における取引量や公表されている数字から、市場全体を反映した出来高は算出可能です。そのため、フォースインデックスも有意性のある指標となっています。
フォースインデックスはダマシが少ない
出来高が多いときに出るトレンドは、出来高が少ないときのトレンドよりも強いトレンドになる傾向があります。出来高が多いということは、より大きな資金がその方向に動いていることを意味するためです。
そのため、フォースインデックスはダマシが少ないテクニカル指標といえます。価格変動の方向、価格変動の程度、そして取引量(出来高)という3つの主要な要素が組み合わされているため高い信頼性があります。
フォースインデックスのみを使うのはおすすめできない
ただし、フォースインデックス単体だけでなく、他のテクニカル指標と併用することで、より精度の高い売買判断が可能になります。
例えば、移動平均線やボリンジャーバンドなどの指標と組み合わせることで、相場の動きをより正確に把握可能です。
また、取引量が多い海外FX業者を選ぶことも大切です。取引量が多い海外FX業者は出来高データがより市場全体の動向を反映している可能性が高く、結果としてフォースインデックスの分析精度も向上します。
フォースインデックスを利用する海外FX業者選びに迷ったら、世界一の取引量を誇るExness(エクスネス)がおすすめです。取引条件が非常に優れており、「無制限レバレッジ」も条件付きで利用できます。
フォースインデックスの基本的な見方
フォースインデックスはトレンドの方向性と勢い、トレンドの転換点を知ることができますが、まずはフォースインデックスの見方を知らなければなりません。
「トレンド方向性分析」、「トレンドの勢いを判別」、「トレンドの転換の予測方法」をそれぞれ解説していきます。
トレンドの方向性分析
まずは、トレンドの方向性分析方法を解説します。見方は非常に簡単で、以下の基準だけで判断できます。
トレンドの方向性の判断基準
- 基本的な見方は0.000を基準とする
- フォースインデックスが基準線より上にあれば上昇トレンド
- フォースインデックスが基準線より下にあれば下降トレンド
シンプルに基準線(0.000)よりもフォースインデックスのラインのかなり上にあるので強い買いが優勢(上昇トレンド)、下なら売りが優勢(下降トレンド)と考えてよいでしょう。
トレンドの勢いをみる
フォースインデックスを示すラインが基準線よりも上にあれば上昇トレンドですが、どれくらい上にあるかでトレンドの勢いがわかります。具体的な基準は以下の通りです。
フォースインデックスでトレンドの勢いをみる基準
- フォースインデックスが大きくプラスの場合、上昇トレンドの勢いが強い
- フォースインデックスが大きくマイナスの場合、下降トレンドの勢いが強い
- フォースインデックスが基準線付近は、トレンドの勢いが弱い、またはトレンド転換の可能性
以下のチャートでは、フォースインデックスインジケーターの緑の円で囲った部分が基準線よりも大きく上に離れています。
このように基準線より大きく離れる、つまり数値として大きくプラスとなると、上昇トレンドの勢いが強いことになります。同じように、フォースインデックスインジケーターの赤の円で囲った部分は、基準線よりも大きく下に離れています。
こちらは数値として大きくマイナスになっていますので、下降トレンドの勢いが強いということになります。
トレンド転換を予測する
トレンド転換を予測しやすいことも、フォースインデックスの特徴です。トレンド転換を早めに掴むことができれば、勝率が上がるだけでなく、利益も伸ばすことができます。
「フォースインデックスが基準線をクロスした場合」と「フォースインデックスがダイバージェンスを示した場合」の2つのトレンド転換パターンをご紹介します。
フォースインデックスが基準線をクロスした場合
フォースインデックスが基準線をクロスした場合、トレンドが転換する可能性があります。下のチャートの丸で囲った箇所では、基準線を上抜けしています。
値動きを見るとそれほど動いていないように見えますが、その後、フォースインデックスの上昇とともに、価格は上昇しています。
このように、フォースインデックスが基準線を下から上へクロスすると下降トレンドから上昇トレンドへの転換、上から下へクロスすると上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆します。
基準線をクロスしたからといって、安易にトレンド転換と考えてはいけません。比較的ダマシの少ないフォースインデックスですが、基準線のクロスはトレンドの勢いが弱いとき、つまりレンジ相場でも頻繁に起こります。前後のフォースインデックスの動きやその他のインジケータを併用した慎重な判断をするようにしましょう。
フォースインデックスがダイバージェンスを示した場合
フォースインデックスがダイバージェンス(価格と逆行する動き)を示した場合も、トレンド転換の可能性があります。
値動きとオシレーター動きが乖離することをダイバージェンスといいます。有名なオシレーター系インジケータのMACDやストキャスティクスでもダイバージェンスはトレンド転換のサインと言われます。
下のチャートの四角で囲った箇所では、チャートが下がっているのにフォースインデックスは上昇しています。
売りの勢いが強ければ、フォースインデックスも大きくマイナスになるはずです。しかし、オレンジの矢印の先のフォースインデックスを見ると、価格は最安値を付けたのに対して、フォースインデックスは上がってきています。
フォースインデックスは、出来高を組み込んでいるため、より早くダマシが少ないダイバージェンスを示します。
フォースインデックスの実践的な使い方
フォースインデックスの基本的な見方がわかったところで、次はフォースインデックスを使ってどのようにトレードするのか、実践的な使い方をみてみます。
MT4でフォースインデックス・インジケーターを設定する
フォースインデックスは、オシレーター系インジケータとして定番ですので、多くのトレードアプリに最初から入っています。
MT4 / MT5のツールバーにある「インディケータリスト」→「オシレーター」を順にクリックし、「オシレーター」内の「Force Index」をクリックします。
フォースインデックスの設定画面が出ます。期間はデフォルトで「13」となっています。慣れてきたら色々と設定を変更して自分に使いやすい設定を見つけるとよいかと思いますが、最初は初期設定で問題ありません。
最後にOKボタンをクリックすれば、MT4のチャート画面の下段にフォースインデックスが表示されます。
移動平均線とフォースインデックスでトレンドの傾向を分析する
フォースインデックスは、トレンド傾向(方向や勢い)を視覚的に確認できますが、出来高を組み込む以上、他のインジケータと併用すべきことをお伝えしました。
トレンドの傾向を分析するために併用するインジケータは、移動平均線をお薦めします。移動平均線との組み合わせは簡単です。
フォースインデックスと移動平均線の示す方向が一致すれば、トレンドが形成されたと判断できます。
たとえば、フォースインデックスが基準線より上で、ローソク足(始値と終値)が移動平均線より上にあれば上昇トレンドです。
下のチャート図は、フォースインデックスと20日移動平均線(赤色ライン)を表示させたものです。
下段のフォースインデックスでは、オレンジの丸の箇所で基準線を上抜けしています。しかし、これだけで上昇トレンドと判断すべきではありません。細かいのですが、上段のローソク足チャートはフォースインデックスより少し遅れて、ローソク足の始値がSMA20を超えました。
これで、フォースインデックスと移動平均線の示すトレンドが上昇で一致し、上昇トレンドになったと判断することができます。
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エントリータイミングを見つける
トレンドの方向が確認できたらエントリータイミングを見つけます。移動平均線を使ったエントリータイミングと、ボリンジャーバンドを使ったエントリータイミングをご紹介します。
移動平均線を使ったエントリータイミング
ダマシの少ないフォースインデックスですので、トレンドが確認された足でエントリーするのも一つの方法です。
以下はローソク足が移動平均線を下抜けして確定したチャートの四角部分のタイミングで、売りエントリーが検討できます。
ボリンジャーバンドを使ったエントリータイミング
エントリータイミングを図るには、フォースインデックスとボリンジャーバンドの組み合わせも相性が良いです。
以下は、フォースインデックスとボリンジャーバンド±2σを表示させたチャート図です。上段のチャートのオレンジの四角の箇所では、ローソク足が-2σにタッチし、下段のフォースインデックスのオレンジの四角の箇所も基準値から乖離しています。反転を狙って、このタイミングで売りエントリーします。
チャートパターンを使ったエントリータイミング
移動平均線やボリンジャーバンドとの組み合わせはもちろんですが、チャートパターンとの組み合わせは特に高い効果があります。
たとえば、ダブルボトムからのネックラインブレイクアウトは、出来高が増加することで上昇します。フォースインデックスは出来高を組み込むため、ブレイクアウトの方向にフォースインデックスが上昇すれば、出来高と価格の両方で上昇を確認できることになります。
様々なチャートパターンとフォースインデックスの基準線クロスを組み合わせるのは、勝率の高いエントリーポイントとなります。また、エリオット波動のサイクルで相場を分析することもおすすめです。
利確タイミングを見つける
FXトレードにおいて、利確(利益確定)はエントリー以上に難しいと言われます。特に、想定していた利確ポイントに届かず価格が反転してしまうと、含み益が一気に含み損になってしまうこともあります。
そうした事態を避け、利確のタイミングを図るのにもフォースインデックスは使えます。利確ポイントは、リスクリワードや直近の高値安値等を目標にエントリー時に決めておくものです。
しかし、その利確ポイントに届く前に、フォースインデックスでダイバージェンスが確認できれば、そこで決済し、利益を最大限確保することができます。
下チャート図のオレンジの丸でエントリーしたとします。その際の想定利確ラインは水色の直近高値です。
上段のチャートの青丸印の時点で、価格が想定利確ラインに到達しましたので、そのまま決済しても良いのですが、上昇に勢いがあるため、利益を伸ばすためポジションを持ち続けるかどうか悩むところです。
しかし、下段のフォースインデックス内の青丸印で示した箇所では、価格は上がっているのにフォースインデックスは下がり始め、ダイバージェンスになっています。
ダイバージェンスはトレンド転換の可能性を示唆するため、そのままポジションを持ち続けていると値を戻す可能性があります。そこで、ここで一旦決済する、という判断ができます。
運任せではなく、より確実に利益を最大化するためには、持ち続けるにせよ決済するにせよ、しっかりとした根拠が必要です。直近高値到達とフォースインデックスのダイバージェンスという2つの根拠があることで、より判断の精度が高まります。
フォースインデックスでトレンドの転換を把握
フォースインデックスは、他の多くのインジケータと異なり出来高を組み込んだ指標です。
フォースインデックスでトレンドの方向性や勢い、転換点を把握することで、勝率と利益を伸ばせる可能性が高まります。
フォースインデックスは他のインジケータやツールと組み合わせることでより効果的になります。複数のサインを組み合わせることで、エントリーの精度を高めることが可能です。
また、フォースインデックスを有効な指標とするためには、口座数が多く、データ開示をしっかりとしている信頼性のある海外FX業者を選ぶことも重要です。フォースインデックスを使いこなし、市場を勝ち抜くトレーダーを目指しましょう。