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海外FXブローカーのAxi(アクシ)が、入出金に関するルール変更を発表し、出金の際の制限が大きく緩和されました。
今回の変更により、RTS(Return to Source)と呼ばれる出金ルールがリセットされました。銀行振込で入金した資金であっても、仮想通貨で出金できるようになっています。
2026年6月1日をもって施行された改正資金決済法の影響により、海外FXの入出金環境が急速に悪化するなかで、Axiがいち早く動いた形と言えます。
本記事では、RTSルールの仕組みからAxiの対応内容、知っておくべき注意点まで詳しく解説します。
Axiが「RTSリセット」対応を正式発表

Axi(アクシ)は2026年6月1日より、ユーザーからの申請を受け付けることでRTSをリセット可能にすることを、正式にアナウンスしました。
改正資金決済法が施行されたことにより、入出金に関するユーザーの懸念に応えるための対応だとしています。
RTS(Return to Source)とはどんなルールか
こちらは、実際にAxi(アクシ)からユーザー宛てに送信されたRTSルールの緩和を告知するメールの内容です。
RTSルール緩和の告知メール(抜粋)
このたび、2026年6月に施行予定の改正資金決済法を踏まえ、入出金に関するお客様のご懸念に対応し、より一層安全かつ円滑にお取引いただける環境を整備するため、下記のとおり対応を実施いたします。
2026年6月1日よりRTS (Return to Source) に関する柔軟な対応を開始いたします。
RTSとは、ご出金の際に「ご入金いただいた金額までは、元の入金方法へ返金する必要がある」 というルールです。
例えば、銀行振込で10万円をご入金し、その後お取引により口座残高が15万円となった場合:
• 入金元の10万円→銀行口座へ返金
• 利益分の5万円→他の出金方法( 銀行、Crypto等)で出金可能
このルールは、資金の安全性確保や不正防止の観点から設けられております。
今回の対応として、お客様よりご申告いただくことでRTSを一度リセットすることが可能となります。これにより、リセット後はお客様の口座資金を銀行口座に加え、仮想通貨(暗号資産)での出金も可能となり、より柔軟でスムーズな資金管理を実現いただけます。
なお、現時点におきましては、銀行振込およびeウォレットサービスの取扱いに変更はございません。今後とも、お客様に安心してご利用いただける安全かつ信頼性の高い取引環境の提供に努めてまいります。
メールの内容にもある通り、RTS(Return to Source)とは「入金した額までは、元の入金方法と同じルートで出金しなければならない」というルールです。
マネーロンダリング防止や資金の不正流用対策を目的として、ほぼすべての海外FXブローカーが採用しています。海外FX業界ではいわば常識となっているルールで、資金の流れを追跡可能にすることで、不正な資金移動が行われていないことを証明する役割を担っています。
具体的な例で見てみましょう。以下の例は、仮想通貨で10万円を入金し、取引で利益が出て残高が15万円になった場合の出金先の振り分けです。
RTSルールが適用されるケース
| 出金対象 | 金額 | 出金先 |
| 入金額の返金分 | 10万円 | 仮想通貨(入金と同じルート) |
| 利益分 | 5万円 | 銀行など他の指定された方法 |
| 入金額の返金分 | |
| 金額 | 10万円 |
| 出金先 | 仮想通貨 (入金と同じルート) |
| 利益分 | |
| 金額 | 5万円 |
| 出金先 | 銀行など他の指定された方法 |
日本人が利用している海外FXブローカーでは、利益分は銀行送金に限定されているケースも多く、出金の自由度は低いものでした。
入金方法に関わらず仮想通貨で出金が可能に
今回のルール変更により、Axi(アクシ)では入金方法・利益相当金額に関わらず、仮想通貨での出金が可能になりました。
なお、今回送信されたメールには、ユーザーが申請することによってRTSのリセットが行われるという旨の告知でしたが、「対象ユーザーへは、既に一括でRTSのリセット処理済み」と変更になっていますので、ユーザーからRTSリセットの申請は不要です。
この点について、詳しくは以下の章をご参照ください。
また、現時点においては仮想通貨以外の方法での出金に対応するかどうかは、アナウンスされていません。
なぜ今なのか?改正資金決済法と海外FXの入出金危機

Axi(アクシ)がこのタイミングで動いた背景には、2026年6月1日に施行された改正資金決済法が大きく影響していると考えられます。
これまで当たり前のように使えていた入出金ルートが、法律の施行後に突然使えなくなるリスクが現実味を帯び、今回の対応を後押しした要因と思われます。
改正資金決済法で入出金環境が激変
改正資金決済法は、2026年6月1日(月)に施行されました。これにより、海外FXブローカーの入出金環境は過渡期を迎えているといえます。
この改正法の施行により、海外FXブローカーが日本ユーザーの入出金に利用してきた決済代行業者の多くが、規制対象となる可能性が出てきました。規制の網にかかった業者は登録の取得が必要になるか、最悪のケースでは日本向けサービスの継続が困難になることも考えられます。
実際にSNS上では、海外FXを介した入出金によって銀行口座が凍結された、という報告が散見されています。仮想通貨による入出金も、国内取引所を介した直接送金ではトラブルが発生しやすく、利用できるルートが年々狭まっている状況です。
こうした状況でRTSルールがそのまま残り続けると、使えたはずの入金ルートが突然遮断された瞬間に、口座内の資金を動かせなくなるリスクが出てきてしまいます。
ブローカーにとっても、ユーザーにとっても、ここに大きく関わる死活問題となっているのです。
改正資金決済法の施行後は、使えるルートが突然消えるリスクに備えておく必要があります。今のうちに資金を移動しておく、別のルートを確保しておくなど、必ず対策しておきましょう。
出金ルールの撤廃で資金管理はどう変わるか
RTSリセットが行われたことで、トレーダーにとって多くのメリットが得られます。
まず、利用していた入金ルートが将来的に使えなくなった場合でも、仮想通貨などに切り替えて出金できるという保険となります。資金が口座内に閉じ込められるリスクを、未然に回避できる手段が一つ増えたことになります。
銀行口座が凍結されたケースや、クロスボーダー収納代行業者がサービスを停止したケースなど、入金ルートが実際に使えなくなる事態になってしまったとしても、安心して海外FXで取引を続けられます。
Axiの緩和措置で他の海外FXブローカーへの波及は?
Axi(アクシ)の発表はSNS上で瞬く間に拡散し、海外FXトレーダーの間で大きな反響を呼んでいます。称賛の声が相次ぐ一方で、他のブローカーへの対応要求も急速に高まっています。
他の海外FXブローカーが追随する可能性
Axi(アクシ)が見せた今回の対応は、業界全体の入出金ルールに一石を投じるものになったと言えるでしょう。
Axiで利益の出金ルールが大幅に緩和されたことで、今後は他の海外FXブローカーに対しても、ユーザーから直接「ルールを改善してほしい」という要望が届くことが考えられます。
ブローカー側としては、ユーザーの他社流出を防ぎつつ、安全な運営をどう維持していくか、難しい判断を迫られることになるかもしれません。
一方で、他のブローカーがなかなかこの緩和に踏み切れないのには、切実な理由も隠されています。そもそもRTSルールはマネーロンダリング対策としての側面が強く、安易に緩めることはコンプライアンス上のリスクを伴うからです。
Axiの試みが業界の新しいスタンダードになるかどうかは、今後の各社の出方や、改正資金決済法が実際にどう影響してくるかによって決まってきそうです。
他社ブローカーで同様の緩和措置を取るところも
Axi(アクシ)の緩和措置発表に続き、XS.com(エックスエス)も2026年6月2日に同様の緩和措置を発表しました。
ユーザーからすると望ましい措置ではありますが、それだけ改正資金決済法の施行は海外FX業界内で重い事態として受け止められている、ということでもあります。
他の海外FXブローカーにおいても、迅速に柔軟な対応がなされることを願いたいですね。
Axiの出金ルール変更後の注意点
Axi(アクシ)でRTSリセットが行われたとはいえ、これですべての懸念が解消されたわけではありません。
ルールを正しく理解しておかないと思わぬ損失を招く可能性もあるため、以下の注意点については事前にしっかりと確認しておきましょう。
RTSのリセットは一度のみ(申請は不要)
Axi(アクシ)から配信されたメールには、ユーザーが申請をすることによってRTSのリセットが行われると記載されていました。
しかしAxiへ確認すると「対象ユーザーのRTSは一括でリセット済み」という扱いに変更となったとのことです。したがって、銀行入金額分を出金できずにまだ残っているという方も、申請なしで仮想通貨での出金をすることができます。
また、同時に「以降はユーザーからの申請があっても無条件にRTSのリセットは行わない」とのことですので、原則として今回一度限りの措置であるということには気をつけてください。
今後の入金は、出金時に不安のない仮想通貨を利用した入金へとシフトするなど、再度RTSのリセットが必要にならないよう、注意が必要です。
引き続き銀行の利用には注意が必要
Axi(アクシ)ではRTSリセット後も、引き続き銀行送金を利用した入出金が可能ですが、利用継続には注意が必要です。
使い慣れた銀行での入出金を継続したいという方もいると思いますが、改正資金決済法の施行後は銀行口座凍結のリスクがさらに高まります。RTSのリセットと銀行利用そのもののリスクは、切り離して考える必要があります。
今後は、出金ルートとして仮想通貨を活用する方が増えると予想されますが、最終的には日本円として銀行へ送金することになります。この出金ルートの選択によっては、新たな口座凍結リスクにつながってしまいます。
日本には「トラベルルール」という厳しい規制があるため、国内取引所が送金元を海外FXブローカーだと把握した時点で、その後の銀行送金がブロックされたり、最悪の場合は銀行口座の凍結にまで発展したりするリスクがあるためです。
安全に日本の銀行へ着金させるためには、一度「海外の仮想通貨取引所」をクッションとして挟むルートが推奨されます。
直接国内へ送るのではなく、一旦海外の取引所を経由させることで、国内取引所側には「海外取引所からの送金(一般的な仮想通貨の移動)」という履歴になります。
どの取引所を中継し、どう国内へ持ち込むかという出口戦略まで含めて計画を立てることが、今後の海外FXの資金管理には求められます。
トラベルルールとは?
トラベルルールとはマネーロンダリング防止を目的に、仮想通貨などを送金する際、送金元の取引所が送金先へ「送受金者の個人情報」を通知することを義務付けた国際規制です。
日本国内の仮想通貨取引所では厳格に適用されているため、金融庁に登録されていない海外FX業者への直接送金が制限・拒否されるケースが多発しています。送金先の業者がこの情報通知に対応していないと送金手続きが滞ってしまうため、海外FXユーザーの間で入出金を行う際の大きな障壁(ネック)となっています。
Axiの出金縛り撤廃は海外FXの転換点となるか
Axi(アクシ)がいち早く出金ルールを緩和したことは、改正資金決済法の施行が実際に施行された今、多くのトレーダーにとって、海外FXを利用する上で大きな安心材料になったと言えるでしょう。今後、他の海外FXブローカーの対応にも、注目が集まります。
ただし、RTSのリセットだけで全ての懸念が解消されるわけではありません。銀行利用のリスクは依然として残り、仮想通貨での入出金にも一定の知識が求められます。
RTSがリセットされたこのタイミングで、出金した後の資金をどう動かすかまで、トータルで計画を立てておくことが大切です。


































































