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海外FXブローカーのThreeTrader(スリートレーダー)で、2026年7月30日、XAUUSD(ゴールド / 米ドル)の市場価格から大きく外れたレートが配信されました。
SNS上では、ストップロスが約定した、証拠金維持率が急落した、口座残高が大きく減少したといった報告が相次いでいます。また、異常価格によって発生した利益が口座から差し引かれたことで、「利益を没収された」と訴える利用者も確認されています。
ThreeTraderは、提携する流動性プロバイダー(LP)から配信された価格情報の異常が原因だったと説明しました。対象となるXAUUSD取引については損益調整と手数料の補填を実施する一方、XAUUSDの異常に巻き込まれた他の通貨ペアや銘柄は補填対象外としています。
本記事では、異常レートの発生状況や「利益没収」と呼ばれる処理の実態、補填される取引とされない取引、利用者が取るべき対応を整理します。
ThreeTraderのゴールドで異常レートが発生
2026年7月30日、ThreeTrader(スリートレーダー)のXAUUSDでは、実際の市場価格から大きく外れたレートが一時的に配信されました。
異常が発生したのはわずか1分間でしたが、XAUUSDの決済だけでなく、証拠金維持率の低下や他銘柄の強制決済にも影響が及んでいます。
1分間で約291ドルの値幅を記録
異常レートが確認されたのは、ThreeTrader(スリートレーダー)のサーバー時間午前3時45分から3時46分です。日本時間では、同日午前9時45分から9時46分にあたります。
SNSに投稿されたRaw ゼロ口座の「XAUUSD.raw」のチャートでは、1分間の高値が4,200.69、安値が3,909.30となっていました。わずか1分間で約291ドルもの値幅が記録されたことになります。
同時間帯の他社チャートや、ThreeTraderのシルバー、プラチナなどでは、同様の急変動が確認されなかったとの報告もあります。
ThreeTraderも、実際の市場価格を反映しないXAUUSDのレートが一時的に配信されたことを認めているため、ゴールド市場全体の急変ではなく、同社の価格配信上で発生した異常と判断できます。
ストップロスや他銘柄にも影響
SNS上では、ThreeTrader(スリートレーダー)の異常レートによって次のような影響を受けたとの報告が確認されています。
SNS上での被害報告
- 建値付近に設定していたストップロスが約定した
- XAUUSDの含み損が一時的に急拡大した
- 証拠金維持率が低下してポジションが強制決済された
- 異常価格によって通常では発生しない利益を得た
- 後から口座残高がマイナス調整された
XAUUSDの異常な含み損によって証拠金維持率が低下し、正常な価格で推移していた他の通貨ペアまでロスカットされたケースも報告されています。
ThreeTraderでは、証拠金維持率が20%に達すると、保有ポジションが強制的に決済されます。そのため、XAUUSDで一時的に大きな含み損が発生した口座では、XAUUSD以外のポジションにも影響が及びます。
また、端末や時間足によって異常値の表示状況が異なった、後日確認すると過去チャートから異常値が消えていたという指摘もあります。影響を受けた場合は、チャートだけでなく、注文番号や約定時刻、取引履歴も保存しておく必要があります。
異常レートの原因とThreeTraderの補填対応
ThreeTrader(スリートレーダー)は、今回の異常レートについて、提携する流動性プロバイダーから送られた価格情報に問題があったと説明しています。
対象となるXAUUSD取引の損益は調整されていますが、補填範囲は限定的です。異常レートとの関連性があっても、XAUUSD以外の通貨ペアや銘柄に生じた損失は補填されません。
原因はLPからの価格配信異常
ThreeTrader(スリートレーダー)が利用者へ送った回答では、サーバー時間午前3時45分から3時46分にかけて、提携LP(リクイディティプロバイダー)から配信されたXAUUSDの価格情報に異常が発生したと説明されています。
この影響により、実際の市場価格を反映しないレートが取引プラットフォームへ配信され、一部の注文が市場の実勢価格とは異なる価格で約定しました。
LPとは、FXブローカーへ為替やCFDの価格情報、売買に必要な流動性を供給する金融機関や事業者です。
通常は複数のLPから受け取った価格を集約することで、競争力のあるレートを提供できます。しかし、誤った価格が配信され、ブローカー側の監視システムで排除できなかった場合、実勢価格から離れたレートが取引画面へ反映される可能性があります。
ThreeTraderは原因となったLPと調査を進め、価格配信体制と監視体制を強化するとしています。
利益取り消しと損失補填の範囲
ThreeTrader(スリートレーダー)は、異常価格で成立した対象取引について、次のような処理を行っています。
ThreeTraderの補填対応
| 取引・損失の内容 | ThreeTraderの対応 |
| 異常価格によってXAUUSDで発生した利益 | 損益調整によって取り消し |
| 対象と判断されたXAUUSDの損失 | 補填対象 |
| 損益調整対象となった取引の手数料 | 補填対象 |
| XAUUSDに関連して発生した他銘柄の損失 | 補填対象外 |
| 異常価格によってXAUUSDで発生した利益 |
| 損益調整によって取り消し |
| 対象と判断されたXAUUSDの損失 |
| 補填対象 |
| 損益調整対象となった取引の手数料 |
| 補填対象 |
| XAUUSDに関連して発生した他銘柄の損失 |
| 補填対象外 |
異常レートによって得た利益が残高から差し引かれた口座では、取引履歴に「Balance - MISC TR PNL ADJ」という項目が追加されています。これは出金処理ではなく、異常価格によって生じた損益を調整するための残高操作です。
そのため、SNS上で使われている「利益没収」というよりも、正確には「異常価格で成立した取引の損益取り消し・調整」となります。
一方、異常価格によって損切りされたXAUUSDについては、後から損失分が補填されたとの報告も確認されています。損益調整の対象となった取引にかかった手数料についても、利用者が負担すべきものではないとして補填が進められています。
ただし、すべてのXAUUSD取引が自動的に補填されるわけではありません。異常発生時間帯に取引していたにもかかわらず補填されていない場合は、注文番号や取引履歴を添えて確認する必要があります。
また、ThreeTraderサポートによると、補填対象は今回の事象の影響を受けたXAUUSD取引に限られると明示しています。XAUUSDの異常によって証拠金維持率が低下し、AUDCADなどの他銘柄が強制決済された場合でも、それらの損失は補填されません。
異常価格で発生した利益を取り消し、同じ価格によって生じたXAUUSDの損失を補填する処理には一定の整合性があります。しかし、XAUUSDの異常を直接の原因として他銘柄が強制決済された場合でも、一律で補填対象外とする対応は利用者にとって厳しい基準です。異常がなければ発生しなかった損失が補填されない点には、今後も議論が残るでしょう。
取引調査依頼フォームから補填を申請
今回の異常レートによってXAUUSDに損失が発生した場合でも、すべての取引が自動的に補填されるとは限りません。
ThreeTrader(スリートレーダー)は、取引内容の確認を希望する利用者向けに「取引調査依頼フォーム」を用意しています。補填が反映されていない場合や、損益調整の内容に疑問がある場合は、専用フォームから取引調査を申請しましょう。
申請後は、ThreeTraderが対象取引と異常レートの関連性を個別に調査します。異常なXAUUSDの価格配信によって損失が発生したと認められた場合は、損失や対象取引の手数料が補填されます。
申請をスムーズに進めるため、あらかじめ次の情報を確認しておきましょう。
申請前の確認事項
- 取引口座番号
- 対象となるXAUUSDの注文番号
- エントリー価格と決済価格
- 注文・決済日時
- 発生した損失額
- 取引履歴やチャートのスクリーンショット
- すでに行われた損益調整の内容
ただし、取引調査依頼フォームから申請しただけで、必ず補填されるわけではありません。補填の可否は、ThreeTraderによる取引調査の結果をもとに判断されます。
また、今回の補填対象はXAUUSDの取引に限定されています。XAUUSDの異常によって証拠金維持率が低下し、他の通貨ペアや銘柄が強制決済された場合でも、それらの損失は補填対象外です。
ThreeTraderの補填内容に納得できない場合の対処法
今回の異常レートによって損失を受けた場合は、ThreeTrader(スリートレーダー)の補填をただ待つだけでなく、取引履歴を確認して処理内容に誤りがないかを確認しましょう。
特に、XAUUSDの損失や取引手数料が戻っていない場合は、注文番号や約定時刻などの証拠を添えてThreeTraderへ問い合わせる必要があります。
調査結果と損益の計算根拠を確認
影響を受けた可能性がある場合は、次の情報を保存してください。
保存しておきたい情報
- 口座番号とサーバー名
- 口座タイプ
- 注文番号
- エントリー価格と決済価格
- 約定時刻
- ストップロスとテイクプロフィット
- 損益調整と取引手数料の履歴
- チャートや口座画面のスクリーンショット
- MT4・MT5のログ
- ThreeTraderサポートとのやり取り
問い合わせる際は、どの取引が調整対象になったのか、再計算に使用した価格はいくらか、損失や手数料が正しく補填されているかを確認しましょう。
チャットだけで終わらせず、後から確認できるよう、可能な限りメールなどの書面で回答を受け取ることをおすすめします。
解決しない場合はFinancial Commissionへ申告
ThreeTrader(スリートレーダー)は、民間の外部紛争解決機関であるFinancial Commissionの加盟業者です。ThreeTraderとのやり取りで解決できない場合は、Financial Commissionへ苦情を申し立てることができます。
申し立て前には、まずThreeTraderへ正式な苦情を提出し、直接解決する機会を与える必要があります。Financial Commissionの手続きでは、加盟業者は原則14日以内に回答し、回答がない場合や内容に納得できない場合に外部申し立てへ進めます。
申請期限は事象の発生から45日以内とされているため、利用を検討している場合は早めに証拠と経緯を整理してください。
ThreeTraderを今後も利用する際の注意点
今回の事案だけで、ThreeTrader(スリートレーダー)を直ちに悪質なブローカーと断定することはできません。
ThreeTraderは異常レートの発生を認め、対象となるXAUUSDの損失と取引手数料を補填しています。一方で、説明の遅れや他銘柄の補填方針には課題が残りました。
説明の遅れと補填範囲には課題
今回、利用者の不信感を大きくしたのは、異常レートの発生だけではありません。
ThreeTrader(スリートレーダー)は、利用者へ詳しい説明を行う前に口座残高を調整しており、取引履歴には「Balance - MISC TR PNL ADJ」とだけ表示されていました。
利用者から見れば、出金を申請していないにもかかわらず、理由が分からないまま残高が減少したことになります。ThreeTraderも、説明前に損益調整を行ったことで混乱と不安を与えた点について謝罪しています。
また、XAUUSDの異常によって他銘柄が強制決済された場合でも補填しない方針は、利用者にとって納得しにくい部分です。
今後の信頼性を判断するうえでは、再発防止策だけでなく、損益の再計算方法や補填基準をどこまで透明化できるかが重要になるでしょう。
資金と取引先を分散する
ThreeTrader(スリートレーダー)は、狭いスプレッドと取引コストの低さに強みがあります。ただし、取引条件が優れていることと、価格配信やシステムのトラブルが発生しないことは別問題です。
今後も利用を続ける場合は、次のような対策を取っておきましょう。
対策しておきたいポイント
- 余剰資金を1社へ集中させない
- 別のブローカーにサブ口座を用意する
- 高い証拠金維持率を保つ
- XAUUSDと他銘柄を同じ口座で保有しすぎない
- 取引履歴やログを定期的に保存する
今回の異常レートでは、対象となるXAUUSDの損失と取引手数料は補填されましたが、XAUUSDの異常に巻き込まれた他銘柄は補填対象外となりました。
ThreeTraderを継続して利用する場合も、1社にすべての資金を預けるのではなく、複数のブローカーや取引口座へ分散しておくことが大切です。
ThreeTraderに限らずリスク対策は必須
2026年7月30日に発生したXAUUSDの異常レートについて、ThreeTrader(スリートレーダー)は提携する流動性プロバイダーから配信された価格情報に異常があったと説明しています。
異常価格によって発生した利益は損益調整によって取り消される一方、対象となるXAUUSDの損失と取引手数料は補填されました。ただし、XAUUSDの異常によって証拠金維持率が低下し、他の通貨ペアや銘柄が強制決済された場合でも、それらの損失は補填対象外です。
ThreeTraderが異常を認め、XAUUSDの損失を補填した点は一定の評価ができます。しかし、利用者への説明より先に口座残高を調整したことや、巻き込まれた他銘柄を補填しない方針には課題が残ります。
価格配信や取引サーバーのトラブルは、ThreeTraderに限らず、どの海外FXブローカーでも発生する可能性があります。取引条件だけでブローカーを判断せず、余剰資金を1社に集中させない、複数の取引口座を使い分ける、取引履歴を定期的に保存するといった対策を取っておきましょう。
現在、FXplusでは、対象の海外FXブローカーで新規口座を開設した方へ、1ブローカーにつき現金1万円をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。取引先を分散するためにサブ口座を用意したい方は、対象ブローカーと適用条件をご確認ください。


































































