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FXON(エフエックスオン)は、今年の3月にサービスを本格的にスタートした新興海外FXブローカーです。立ち上げから間もないにもかかわらず、その充実した取引環境は日本のトレーダーの間でも話題になっています。
FXにおける人気のトレード手法のひとつに「両建て取引」があります。両建て取引のルールは、各FXブローカーによって異なります。両建てをトレードに活用したい人にとって、FXブローカーの両建てに関するルールは非常に重要なポイントです。
この記事では、FXONの両建てのルールや注意点、具体的な両建て取引方法まで詳しく解説します。FXONで両建てを活用したトレードをしたい人は、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次
FXONでは同一口座内の両建て取引のみOK
FXON(エフエックスオン)は、多くの海外FXブローカーと同じように、同一の口座内に限り両建て取引が可能です。
別々の口座や、FXON以外のFXブローカーの口座にまたがった両建て取引は、すべて禁止されています。FXONの両建て取引に関するルールについて、詳しく紹介します。
FXONの両建て取引の概要
FXON(エフエックスオン)の両建て取引に関する概要は以下のとおりです。
FXONの両建て取引の概要
FXONの両建て取引のルールは、一般的な海外FXブローカーと同じです。
一部のFXブローカーでは、EURUSDとGBPUSDのように相関関係にあるとされるFX通貨ペアでそれぞれ逆方向のポジションを持った際も、両建てであると判断されてしまうケースがあります。
FXONでは、両建てはあくまで同じFX通貨ペア・CFD銘柄の場合のみを指すため、相関性などを気にする必要はありません。
そもそも両建て取引とは
両建て取引とは、一般的に同じFX通貨ペアや銘柄において、買いポジションと売りポジションを同時に保有する行為のことを指します。
買いポジションと売りポジションを同じロット数で同時に保有すると、その損益が釣り合った状態になります。そのため、両方のポジションを保有した瞬間から含み損益は固定され、そこから損益は変動しなくなります。主にリスクヘッジのために利用されます。
双方のポジションは同じロット数で保有するケースがほとんどですが、異なるロット数でのポジション保有であったとしても両建て取引と判断されます。
多くのFXブローカーで別口座・他業者間での両建て取引が禁止されているのは、ゼロカットシステムやボーナスを悪用した取引が可能となるためです。FXブローカーにとって大きな負担となるため、ほとんどの場合禁止されています。
ゼロカットとは、レバレッジ取引においてトレーダーの口座残高がマイナスになってしまった場合に、マイナス分をブローカーが補填するシステムです。このシステムにより国内FX業者のような追加証拠金が発生せず、トレーダーは証拠金以上の損失を被ることがありません。したがってユーザーは想定以上の損失を被る事がなく、安心して取引できます。
MAX方式ではなく証拠金が相殺される
FXON(エフエックスオン)は両建てでポジションを保有した際、証拠金が相殺されるシステムを採用しています。そのため、比較的両建てのポジションが保有しやすく、リスクも少ないトレードが可能です。
海外FXブローカーによっては、両建てで証拠金が相殺されないMAX方式というシステムを採用しています。MAX方式の場合は、保有している両建てポジションのうち、ロット数が多いほうの証拠金が採用されます。
MAX方式の両建て取引における必要証拠金の例
- 5ロットの買いポジションと1ロットの売りポジション:5ロット分の証拠金が必要
- 5ロットの買いポジションと5ロットの売りポジション:5ロット分の証拠金が必要
FXONの場合は証拠金が相殺されるため、大きいロット数のポジションと小さいロット数のポジションの差分の証拠金が必要となります。そのため、同じロット数の両建てにおいては、証拠金が必要ありません。
相殺方式の両建て取引における必要証拠金の例
- 5ロットの買いポジションと1ロットの売りポジション:1ロット分の証拠金が必要
- 5ロットの買いポジションと5ロットの売りポジション:証拠金は不要
このように、すでに保有しているポジションに対し同じロット数で両建てをしたい場合、MAX方式の場合は証拠金残高によっては、ポジションが保有できません。
しかしFXONの相殺方式であれば、証拠金残高に関わらず両建てのポジションが保有できます。追加入金を必要とすることもないため、余分な自己資金を失うリスクも低いです。
FXONの両建て取引の活用方法
FXON(エフエックスオン)で両建て取引をする際の、具体的な活用方法について解説します。
両建て取引は主にリスクヘッジのために活用されますが、取引方法によってさまざまな応用が可能です。両建て取引のバリエーションを増やしておけば、より効率よく利益につなげられるでしょう。
ここでは、FXONで利用できる両建て取引の活用方法を4つ紹介します。
含み損をストップさせる
最もシンプルな両建て取引の活用方法は、含み損をストップさせることです。
ポジション保有中に、想定外に相場が逆行してしまった際などに、保有中のポジションと同じロット数の反対ポジションを保有します。その時点で損益が釣り合うため、それ以上含み損が増えなくなります。
相場が逆行してしまった際に決済をしてしまうと、その時点で損失が確定してしまいます。しかし両建てのポジションを保有することで、ポジションをキープしたまま、相場が戻ってくるのを待つことが可能です。
相場が戻ってきたら、両建てしたポジションを決済すれば、損失を発生させずに利益につなげることができます。
長期取引と短期取引を併用して稼ぐ
FXON(エフエックスオン)は両建て取引が許可されているため、同一のFX通貨ペア・CFD銘柄で、長期のトレードと短期のトレードを併用したトレードが可能です。
例えば、数週間~数か月にわたる上昇トレンドを狙い、長期で買いポジションを保有していたとします。しかし、その上昇トレンドの間も相場は小さな上下運動を繰り返しています。
上昇トレンドのなかの小さな下落を狙えば、短期のトレードでも同時に利益が得られます。
両建て取引が禁止されているFXブローカーの場合、このようなトレードはできません。FXONは同一口座内であれば両建てが可能なので、より効率よく利益が狙えます。
「ナンピン」でピンチをチャンスに変える
FXの手法のひとつである「ナンピン」に、両建てをプラスした手法です。
買いポジションを保有中、相場が意に反して逆行してしまって含み損を抱えた際に、さらに買いポジションを追加します。当然含み損はさらに増えていきますが、相場が戻ってきた際、より早く含み損を解消し利益効率も良くなります。これがナンピンの手法です。
このナンピンでポジションを追加する際に、両建てのポジションも追加し適宜相殺決済をおこなうことで、相場がさらに逆行した際も利益につながるチャンスが得られます。
利益を来年に持ち越し節税に
両建てのポジションを保有することで、税金対策にも活用できます。
海外FXで得た利益は、日本の税法においては、決済が完了したもののみが課税対象となります。つまり、含み益に関しては課税対象となりません。
例えば、12月31日に含み益が発生しているポジションを保有していたとします。年内に決済をしてしまうと、その年の課税対象となってしまいます。しかし、そのままポジションを保有して来年になるのを待っていると、相場が逆行してしまう可能性があります。
そのような場合に反対ポジションを保有して両建てにしておけば、含み益が固定されたまま来年にポジションを持ち越せます。年が明けたら、ポジションをどちらも決済すれば、その利益は新年度分の利益となります。
本章でご紹介した両建てはすべて、ヘッジとして両側のポジションを保有する方法です。同じロット数での両建ては基本的には損益の増減がない状態ですが、片側を決済したりポジションを保有したまま年を越したりと決済しないままでいる優位性があるために行われる方法です。ただし、スプレッドやスワップポイントのように不利になる要素もあるので注意しながら利用しましょう。
絶対ダメ!FXONの両建て取引の禁止行為
FXON(エフエックスオン)で禁止されている両建て取引の具体的な内容について解説します。
禁止行為に該当する両建て取引をしてしまうと、重いペナルティの対象となってしまう可能性があります。それが故意であろうとなかろうと、禁止行為であることに変わりはありません。
疑わしいトレードや、無意識での禁止行為をしてしまわないよう、あらかじめしっかりと把握しておきましょう。
複数の別口座・他業者間での両建て取引
FXON(エフエックスオン)では、別々の口座・他のFXブローカーの口座にまたがった両建て取引は一切禁止されています。FXONで許されているのは、同一口座での両建て取引のみです。
手法やトレードスタイルなどで複数の口座を使い分けている場合は、特に注意が必要です。例えば、Aという口座でドル円の長期保有、Bという口座でドル円のスキャルピングをしていたとします。
当然、Aという口座でポジションを保有したまま、Bという口座で一瞬でも反対のポジションを持ってしまえば、意図せずとも別口座間にまたがった不正な両建て取引になってしまいます。別のFXブローカーにまたがった両建て取引であれば、発覚する可能性は低いと考えるかもしれません。
しかし、多くの海外FXブローカーは不利益となる両建て取引に対して情報を共有しています。そのため、別のFXブローカーを利用していたとしても、発覚する可能性は十分にあります。
また、自分以外のトレーダーと複数人で共謀して両建てを行った場合も、発覚する可能性が高いです。複数回にわたって不自然なポジションがあれば、グループで意図的に両建てを行っていることは明白です。
複数の口座や、複数のFXブローカーを利用して取引をしている人は、両建てには十分注意しておきましょう。
FXONで禁止行為をするとどうなる?
FXON(エフエックスオン)で、両建ての禁止行為をしてしまうと、重いペナルティの対象になる可能性があります。
考えられるペナルティは以下のとおりです。
FXONで両建ての禁止行為をした際のペナルティ
- 利益の没収
- 出金の停止
- ポジションの強制決済
- 口座の凍結
- アカウントの永久追放
不正な両建て取引は、FXブローカーにとって不利益が多く、特に厳しく取り締まられているケースが多いです。
FXONの場合は、取引が発覚した時点で、まず担当部署からユーザー側に連絡がおこなわれます。その上で、具体的な対応が決まります。
悪質であると判断された場合、不正行為の情報は各FXブローカーで共有され、他のFXブローカーの口座も開設できなくなってしまう可能性があります。
軽い気持ちで禁止されている両建て取引をしてしまわないよう、十分注意しましょう。
禁止行為は楽して稼げる両建て手法ではない
ゼロカットシステムやボーナスを悪用した両建て取引は禁止されていますが、決して誰でも稼げる簡単な方法というわけではありません。
これらは、理論上は必ず稼げる方法とされていますが、実際の相場は単純ではなく、必ずしも利益になる可能性が高いとは言えません。実際は、高度なトレード技術を必要とするだけでなく、決して勝率が高いわけでもありません。
FXブローカーから重いペナルティを科せられるリスクを背負ってまで、不正な両建て取引をおこなうメリットはほとんどないと思って良いでしょう。
FXONの両建て取引の注意点
FXON(エフエックスオン)で両建て取引をする際の注意点について解説します。
ここでの注意点は、FXONで禁止されていない同一口座での両建て取引をする場合の注意点です。無駄な損失を被らないためにも、あらかじめ把握しておいてください。
必ずマイナススワップになり損失が発生する
FXON(エフエックスオン)で両建てのポジションを保有すると、必ずマイナススワップになります。
FXONに限ったことではありませんが、両建てでポジションを保有した場合、プラススワップになることはまずありません。なぜなら、両建てでプラススワップになるのであれば、為替変動の影響を受けずに常に利益を出すことが可能になってしまうためです。
両建てのポジションを保有したまま日をまたぐ際は、注意が必要です。毎日必ず損失が発生してしまうため、大きなリスクをともないます。
あまり長期のトレードでは両建て取引をしないほうが良いでしょう。
スワップポイントとは
世界のFX市場は、オセアニア市場から始まり米国のニューヨーク市場で一区切りをつけます。この24時間を一回りした特定の時間が更新されることを「ロールオーバー」と呼び、スワップポイントが付与されるのです。ニューヨーク市場が閉場後のAM7:00ころ(夏時間 AM 6:00)に計算が行われ、保有しているポジション量に応じて、スワップポイントが加算/減算されます。
スプレッドが2倍発生する
FXON(エフエックスオン)で両建てのポジションを保有した場合、スプレッドはそれぞれのポジションで発生します。
スプレッド部分はポジションを保有した瞬間に含み損となるため、両建ての場合は含み損も2倍となります。つまり、スプレッドが発生する条件下においては、両建てでは必ず新たな損失が発生します。そのため、両建て取引を繰り返せば、どんどん損失が大きくなってしまいます。
結果的に有効証拠金が少なくなり、ロスカットされる可能性も高くなってしまいます。両建て取引をする際はスプレッドも加味し、計画的なトレードを心がけるようにしましょう。
自動売買(EA)の設定に気をつける
FXON(エフエックスオン)で両建て取引をおこなう場合は、自動売買システム(EA)に注意してください。
裁量トレードだけでなく自動売買も利用している場合、意図せず両建て取引になってしまう可能性があります。
自動売買は、プログラムされた内容に沿ってシステムが自動でトレードをおこないます。そのため、裁量トレードで保有しているポジションに対して、自動売買のシステムが勝手に両建てのポジションを持ってしまうかもしれません。
自動売買を利用する際は、別の口座との両建てポジションを保有しないよう、売買プログラムの設定に十分注意しましょう。
FXONで両建て取引を活用して上手に稼ごう
FXON(エフエックスオン)は、両建ての証拠金が相殺されることもあり、両建て取引がしやすいFXブローカーです。両建てを上手に活用すれば、より効率よく利益があげられるでしょう。
ただし、両建て取引は難易度が高く、初心者の人にはリスクが大きいです。しっかりと練習して十分なトレード技術が身についてから、両建てを活用したトレードにチャレンジしてみましょう。
FXONは、自動でトレードを記録し統計するポートフォリオ機能を提供しています。この機能はデモ口座でも利用できるため、FXONのポートフォリオ機能で両建ての検証をしてみてはいかがでしょうか。